皆さん、釣りは好きですか?
私は大好きです。
魚との駆け引きや手に汗握るファイト!魚をキャッチした時の身体の中から湧き上がる喜びは、釣った人だけが味わえる最高の瞬間です!
このような釣りの魅力にハマり、今では釣り場まで車で片道5時間の釣行も当たり前となっています。
そんな時間をかけてでも行きたい釣りですが、家に帰ると疲れてクタクタになってしまい、釣り道具の片付けがかなり面倒に・・・。
特に魚に触ることの多いフィッシンググローブは、洗うのを後回しにしてしまうと魚の生臭いニオイが発生し、しかも1度ついたニオイは普通の洗濯では取れません。
その厄介さは、ニオイがキツくなったらグローブを捨てて買い換える人がいるほどです。
そこで今回は、疲れて帰ってきても漬け置きだけで魚の生臭いニオイが簡単に取れるフィッシンググローブの洗い方をご紹介します。
魚のニオイの原因は?
魚の生臭いニオイの主な原因は、トリメチルアミンという悪臭防止法の特定悪臭物質に指定されている成分の1つです。
このトリメチルアミンは、水に非常に溶けやすく揮発性の高い物質で、時間が経つことにより生臭いニオイが発生します。
釣り上げたばかりの魚は臭くないからといって油断をしていると、魚に触ることでフィッシンググローブや衣類に海水と一緒にニオイの元が染み込み、家に帰る頃には強烈な悪臭を放つため、私が釣りを終えて玄関の扉を開けても家族が良い顔をしないのも納得ですね・・・。
しかも、濃度が高くなるとアンモニア臭に変化し、洗剤で繰り返し洗っても落ちなくなるという、本当に厄介なニオイです。
一般的な洗剤では魚のニオイが取れない理由とは?
一般的な洗剤で何度も洗濯をしても魚のニオイが取れない理由は、トリメチルアミンはアルカリ性の物質だからです。
ニオイや汚れを落とす方法の1つとして、原因となる物質に対して違う物質を掛け合わせ、中和されることによってキレイにするという方法があります。
しかし、普段着に付着する汚れの原因は、皮脂などの酸性の物質が多いことから、洗濯用洗剤は弱アルカリ性や中性の成分が使われております。
同じ物質を掛け合わせても中和することが出来ないため、いくら頑張っても魚の生臭いニオイは落ちないのです・・・。
このようなことから、アルカリ性には酸性で中和させる必要があるのですが、身近にある酸性の物質で効果的なものは次の2つです。
- 酢
- クエン酸
おすすめの酸性物質や洗い方については「魚のニオイには酸性で中和」の項目で詳しくご紹介しますので、ここでは魚の生臭いニオイはアルカリ性、ニオイを取り除くには酸性で中和すると覚えておきましょう。
洗濯機は劣化の原因!
フィッシンググローブに使われるネオプレーンやタイタニュームαなどのゴム素材は、洗濯機を使用すると劣化を速める原因となるため、手洗いをおすすめします。
上の写真は、私の愛用しているダイワDG-76008Wタイタニュームαグローブ3本カットの商品タグですが、洗濯マークと素材の注意書きが書かれています。
まず左側の洗濯マークの40と書かれている桶の下に2本線の表記は、「液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる」という内容です。
次に、右に書かれている注意書きの中に「劣化速度は保管や使用の環境で異なりますが未使用であっても劣化は避けられません」と書かれています。
洗濯機を使用しても魚のニオイはそう簡単には落ちないですし、そのために何度も洗濯機で洗ってしまうと、ゴム素材のグローブが劣化していくのはもちろん、洗濯槽にニオイが残って他の衣類にも移る恐れがあります。
ニオイと精神的ダメージが残る洗濯機ではなく、フィッシンググローブは手洗いすることをおすすめします。
グローブによって洗濯マークや注意書きは異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。
ダイワDG-76008Wタイタニュームαグローブ3本カットの詳しい説明については、別記事にて紹介しています。
フィッシンググローブの洗い方
フィッシンググローブを洗う際に使用する道具は次の3つです。
- 桶またはバケツ
- 酢またはクエン酸
- 洗濯用洗剤
解説ではダイソーの8L桶を使用しています。汚れ物洗い専用に使っているのですが、110円とコスパ最強で超おすすめです!
それでは洗い方の手順と注意点を、写真を見ながら確認していきましょう。
手順1.塩を落とす
まず最初に、フィッシンググローブに染み込んだ海水が時間の経過により塩になるため、水で洗い流します。
ここでは念入りに擦ったりしないで、手でグローブの表面をなでる程度で大丈夫です。
手順2.魚のニオイには酸性で中和
つづいて、アルカリ性の魚のニオイを酸性の酢またはクエン酸で中和します。
酢・クエン酸のどちらでも効果は同じですが、今回は「酢のツーンとしたニオイが個人的に苦手」という理由でクエン酸を使用しています。
クエン酸は水かぬるま湯に溶かして使います。使用する割合は「水200mlに対して5g」が適量です。
グローブが浸る程度の水量で、今回はぬるま湯1Lにクエン酸25gを使用しています。
漬け置きする時間はニオイの染み込み具合で変わってきます。
30分くらいでニオイが取れることもありますが、1晩寝かせても大丈夫です。釣りから疲れて帰ってきた時は、寝る前にグローブを漬け置きして1晩放置しておきましょう!
車で釣行される方は、密閉できる容器にグローブを入れて帰りの時間を利用して漬け置きするのもおすすめです。
私も家に帰る頃にはくたくたで、そのまま寝てしまった時が何度もありますので、それを見越して、釣りを終えて撤収するタイミングで必ずグローブをクエン酸水に漬け置きして家にニオイを持ち込まないようにしています。
今回はクエン酸を使用しましたが、酢を使われる場合は水2:酢1の割合がおすすめです。
酢を使うと、水ですすぎ洗いしてもツーンとしたニオイが残ることもありますが、最後に使用する洗濯用洗剤でニオイは中和されるので安心してくださいね。
ここでの注意点は2つあります。
1つめは、酢やクエン酸にキッチンハイターなどの塩素系の漂白剤を混ぜないことです。有毒ガスが発生するため絶対ダメです!
そして2つめの注意点は、熱を加える事で揮発するため、ぬるま湯の温度が高いと漬け置き中にニオイが家に充満してしまうことです。
先ほどのフタがついている容器やぬるま湯を水に変えるだけでもニオイが緩和されますので、お家事情に合わせて漬け置きしましょうね。
クエン酸を漬け置きしてグローブのニオイが取れたら、水ですすぎ洗いをしてから洗濯用洗剤をつかいましょう。
手順3.仕上げは洗濯用洗剤で
魚のニオイを酸性の酢・クエン酸で中和したら、それ以外の汚れを普段使われている洗濯用洗剤で落とします。
解説では、家で嫁さんが愛用しているトップスーパーナノックスを使用しています。
洗剤の量は「普段の洗濯で使用している量」を目安にしてください。ただし、あまり使いすぎると家族に怒られる可能性もあるため、適量でお願いします!
ぬるま湯に洗剤を溶かして、グローブをやさしく押し洗いします。
強く揉み洗いをすると、ゴム素材が劣化する恐れがあります。
洗い終わったら、洗剤が残らないようにしっかりとすすぎ洗いをします。
グローブの中に洗剤が残らないように、押し洗いをしながら水ですすぐと効果的です。
仕上げに水気を取るのですが、ひねって絞り出したい気持ちを抑えて乾いたタオルで優しく水気を吸い取りましょう。
タオルで吸い取るだけでもかなり水分が取れます。
最後に直射日光の当たらない風通しの良い場所に干して終了です!
まとめ
最後に、フィッシンググローブの洗い方をおさらいしましょう。
- 水で洗って塩を取る
- 酢またはクエン酸で漬け置き
- 洗濯洗剤で押し洗い
疲れて帰ってきた当日は、最低でも1と2の項目の水で洗ってクエン酸で漬け置きまでしましょうね。
フィッシンググローブの洗い方をしっかりと覚えて、ニオイを気にせず快適な釣りを楽しんでくださいね。