ツリタム

北海道の釣りブログです。海は港で気軽にロックフィッシング、川はトラウト大物狙い。釣りをする「楽しさ」と「感動」をお届けします!

ダイワ19バリスティックLT2000インプレ|巻きの釣りの特化型!?

f:id:tamno:20200723133816j:plain

2019年春に淡水専用、同9月に海水対応が登場したダイワの小型汎用スピニングリール、バリスティックLT

バリスティックの発売当初は、同価格帯のルビアスと競合していたため「ルビアスの存在意義」が騒がれていましたが、今年2月に発売された20ルビアスの登場により、今度は「バリスティックの存在意義」なんとも微妙な立ち位置になってしまいましたね。

そんな何かとルビアスと比較される19バリスティックですが、私の愛用している18カルディアより滑らかな巻き心地を体験したくて、今年1月に19バリスティックLT2000SS-Pを購入しました。

もちろん20ルビアスの性能や発売の情報を知っての購入ですが、バリスティックの2000番であれば他のリールと競合することなく使い分けが出来ると感じました。

そこで今回は、18カルディアより軽くて、20ルビアスと競合せずに使い分けが出来る、19バリスティックLT2000SS-P魅力についてお伝えします。

18カルディアについては、こちらの記事にて詳しく紹介しています。

www.tamnoblog.com

ダイワ19バリスティックLT2000SS-P

今回ご紹介するのは、ソルト対応モデルのダイワ19バリスティックLT2000SS-Pで、実売価格は約32,000円です。

私が2000番のリールで主に狙う魚種は、ロックフィッシュネイティブトラウトです。

なぜ、私が20ルビアスの発売を目前にして19バリスティックを購入したのかと言うと、ギア比4.8:1のローギアがルビアスには無いからです。

しかも、ダイワの2000番リールでカルディアより軽くてローギアのリールは、ダイワの最高峰に君臨するフラッグシップモデルである18イグジスト19バリスティック2機種のみです。

ダイワリール好きな私にとっては、一生のうちに一度は使ってみたい18イグジストですが、19バリスティックが余裕で2つ購入できるお値段は可愛くない...。

18イグジストのリール自重155gに対して、19バリスティックのリール自重は160gわずか5gの差で、ローギアを試してみたいと言う理由だけでイグジストを購入するにはとても恐れ多くて手が届きませんでした。(笑)

ローギアがとにかく面白いっ!

ハイギアのリールを使っていた私の感想を言いますと、19バリスティックのギア比4.8:1のローギアがとにかく面白いっ!絶賛どハマり中です。(笑)

32cmのクロソイで、3年振りに私の最高記録を更新できました。

ロックフィッシュを釣るにはハイギアと思い込んでいたのですが、19バリスティックで私の常識が見事にぶっ飛びました。

また、狙う魚は同じでも、ロー・ハイのギア比違いで攻略の幅が広がるのを体験してしまうと、次から次へと試してみたくてウズウズしちゃいますよね。

f:id:tamno:20200612133030j:plain

ローギアでは厳しいと感じていたアイナメホッケもいけちゃいました!

リールをゆっくり巻いて、ワームをスローで漂わせて誘うパターンが決まった時は、釣り上げる前から嬉しくてニヤニヤしてしまいます。

狙いたい層を一定のスピードでスローに誘えるため、ロックフィッシュに限らず、ライトソルトゲーム全般を楽しめます。

f:id:tamno:20200517210423j:plain

ハイギアのリールでは反応の無かった、54cmのアメマスもヒットしてくれました。

ローギアの19バリスティックを使うまでは、ボトム中心のワームアクションばかりしていてただ巻きの釣りに面白味を感じなかったのですが、スローで誘うただ巻きで釣果に差が出るとハマらない理由が見当たりません!

19バリスティックに巻いたPEラインは0.4号なので、ラインブレイクの緊張感が半端ない状態だったのですが、ATDドラグを少しきつめにしていても、魚の引きに合わせて効き続けていたおかげでファイトに集中することができました。

ライトゲームでは、0.4号のPEラインを使用しています。

北海道の港内では、予期せぬ大物が潜んでいるので、0.4号以下のラインは使わないようにしています。

19バリスティックに合わせているロッドは、ダイワ月下美人AIR AGS 68L-Tです。

張りのあるチューブラーティップと粘り強い柔らかめのバット部分が、19バリスティックと相性抜群です!

ルアーゲーム初心者の頃からハイギアのリールを使い続けていたのですが、ローギアを使ってみることで、改めてハイギアのメリットに気付きました。

落とし込みに弱い!

キャスティングからの巻きの釣りが面白いローギアですが、壁際やテトラポットへの落とし込みの釣りには劇的に弱いです。

f:id:tamno:20200608013600j:plain

壁際に付着している海藻にも根魚が住みついているのですが、ローギアで全力で巻き上げても途中で根に潜られてパワー負けしてしまいます。

巻きの釣りでは40cm以上の魚を釣り上げられても、垂直に巻き上げる落とし込みの釣りでは、20cmクラスの根魚にさえ勝てずに根に潜られるとは...。

今までは何も考えずに釣り上げられた魚が、ローギアのリールで根に潜られたことで、ハイギアの「良い仕事っぷり」に気付きました。ルアーゲーム初心者には、間違いなくハイギアですねっ!

スローで誘う巻きの釣りのローギアと、パワーゲームで抜き上げるハイギアの使い分けは一考の価値アリです!

黒のリール最後の砦!?

ダイワのLT化された小型汎用スピニングリールの中で、黒を基調としたリール19バリスティックのみです。

f:id:tamno:20200612194556j:plain

スプールまで黒く、控え目の金に魅了されてしまいました。

黒をメインに、金のアクセントカラーが施されていると「THE・ダイワのリール」と感じる方も多いはず。

上位機種はどれもシルバーをメインとしたリールが多く、デザインの味付けが少し物足りないと感じるため、黒く光り輝く19バリスティックにどうしても目が止まってしまいます。

リールの性能はもちろん大事ですが、デザインも自分好みのリールで釣りの時間を楽しみたいですよね。

ボディ・ローター素材はZAION

f:id:tamno:20200613100137j:plain

19バリスティックのボディ・ローター素材は、高密度のカーボンファイバーが織り込まれた樹脂素材のZAIONが使われています。

ZAIONボディは下位機種の18カルディアにも採用されているのですが、ローターは18イグジストと同じZAIONがミドルクラスの価格帯で楽しめるのも嬉しいですよね。

ローターが軽くなると、ハンドルを巻き始める回転初動もメチャクチャ軽くて爽快です。

ギア性能は20ルビアスを超える!

f:id:tamno:20200613184922j:plain

リールの心臓部であるギアは、19バリスティックは「マシンカットタフデジギア」が採用されており、20ルビアスの「タフデジギア」より回転精度は高いです。

素材はともに超々ジュラルミンで、冷間鍛造製法によって素材の組織を損わずに、高密度、かつ高硬度の「タフデジギア」が完成します。

タフデジギアから更に磨きあげるような切削をして、表面を整えて完成するのが「マシンカットタフデジギア」です。

巻きの釣りをメインにされている方は、マシンカットタフデジギア搭載の19バリスティックがおすすめです。

2000番以外は20ルビアス優勢!?

f:id:tamno:20200613213048j:plain

2000番のリールではギア比違いで競合しない19バリスティックと20ルビアスですが、他の番手を比較すると、総合的に20ルビアスが優勢と感じます。

同じギア比のLT2500S-XHでスペックを比較してみると一目瞭然です。

スペック 19バリスティック 20ルビアス
実売価格(円) 32,000 34,000
自重(g) 170 155
ベアリング 7/1 9/1
ボディ素材 ZAION ZAION(モノコック)
ローター素材 ZAION ZAION
ギア マシンカットタフ タフ

価格差が約2,000円軽さ・ベアリング・剛性の高いモノコックボディが手に入るのであれば、19バリスティックは太刀打ちできないかなと...。

もし、淡水専用のFW2000番のローギア以外で、2500番より下の番手を検討しているのであれば、巻き感度の他にもローターの回転を切り替えるストッパーの有無で判断するのもおすすめです。

f:id:tamno:20200613233743j:plain

スピニングリール全てに付いていると思っていたのですが、モノコックボディの20ルビアスにはストッパーが付いておりません。

キャストする際に、ベールの位置やルアーの垂らしを調整するのに大活躍のストッパーが無いとストレスを感じてしまう方は、19バリスティックの一択です。

3000番以降の番手になると、リール自重は19バリスティックの方が軽くなるのですが、サーフではストッパーの有無やリール自重より剛性重視が安心ですよね。

ターゲットにする魚種も大きくなるため、3000番以降は剛性の高い20ルビアスがおすすめです。私もサーフゲーム用に20ルビアスLT3000-XHを購入しました。

まだサーフデビュー出来ていないのですが、「今月中にはデビューして入魂したい!」ワクワクしています。

19バリスティックと20ルビアスを比較するなら、2500番以下では、巻き心地と感度重視の19バリスティックか、剛性とパワーのルビアスかで検討することをおすすめします。

最後に

19バリスティックは、ダイワの小型汎用スピニングリールなのに巻きの釣りに特化した存在と言っても過言ではありません。

淡水専用リールにとどまらず、ソルト対応モデルも後出しで登場するほど巻き心地の気持ち良いリールです。

私のように、ハイギアのリールしか経験されていない方は、ローギアの19バリスティックの巻きの釣りを是非体験してみてください!攻略の幅が広がります!(笑)