ツリタム

北海道の釣りブログです。海は港で気軽にロックフィッシング、川はトラウト大物狙い。釣りをする「楽しさ」と「感動」をお届けします!

ダイワ18カルディアLT2000S-XHインプレ|あえて言おう!タフであると!

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2018年のダイワ60年目の節目にフルモデルチェンジしたダイワの汎用スピニングリール、カルディア

前モデルの14カルディアから気になって購入を検討していたタイミングで、ダイワの小型スピニングの新基準「LTコンセプト」が搭載されたとなれば、もう購入せずにはいられません。

LTコンセプトとは、「LIGHT&TOUGH」軽いのにタフなリールを追求するダイワ60年目の革新を語るにおいて外せないコンセプト。

「見せてもらおうか。生まれ変わった18カルディアの性能とやらをっ!!!」

4,000円くらいのリールを使っていた私にとっては、アンダー2万円のお手頃価格と言えど未知への領域。期待に胸を膨らませてダイワ18カルディアLT2000S-XHを購入したのを覚えています。

私が2000番のリールでターゲットにしている魚は、クロソイやエゾメバルのライトロックフィッシュと、ニジマス、ブラウントラウトなどのネイティブトラウトです。

そこで今回は、2年以上使い込んで見えてきたLTコンセプト、ダイワ18カルディアLT2000S-XHのインプレと、18カルディアの下位機種・上位機種との比較をお伝えします。

ダイワ18カルディアLT2000S-XHインプレ

今回ご紹介するのは1000番〜6000番の13種類のラインナップで展開されているカルディアシリーズの1つ、18カルディアLT2000S-XHという小型スピニングリールです。

実売価格2万円以下で購入できるお手頃価格なのにリール自重はかなり軽量ということもあり、カルディアしか使わないアングラーもいるほど人気の高いリールです。

ダイワ18カルディアLT2000S-XHを2年以上使い込んで感じた、私なりの感想は「リール自重の軽さに満足、購入当時と大差ない使い心地で大満足」です!

実際に使い込んだカルディアの外観や素材、性能面を詳しく見ていきましょう。

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カルディアの外観は、シルバーブラック2色構成で、2年経った今でも飽きることのないデザインかなと感じます。

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ロッドの種類を選ばず、どんなシチュエーションでも光輝く存在感!(あくまでも個人の感想です)

見た目がカッコいいだけでも所有欲が満たされます(笑)

ボディ素材

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高密度のカーボン繊維で作られた樹脂素材のZAIONボディは、カルディアから採用されています。

カーボン樹脂のZAIONは、軽量で頑丈、さらに腐食にも強いという特性があります。お手頃価格でZAIONボディを採用したカルディアは、下位機種の追随を許さない圧倒的な軽さも魅力の1つですね!

強度面で、負荷がかかるとたわみがないか試してみたのですが、かなり力を込めてもビクともしません。

リールの心臓部であるギアを、屈強なボディで守っているため、2年以上使い続けている今でもハンドルを回した時にガタつくようなことはありません。

ローター素材

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ローター素材には、DS5と呼ばれるダイワのリール専用ファイバー強化特殊プラスチックが採用されています。

DS5の素材の位置付けはZAION→DS5→DS4となっており、現行モデルの汎用スピニングリールでローター素材にDS5を使用しているのはカルディアのみです。

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ZAIONの次に強い素材とは言え、写真のようにローター部分を手に持って、握るように力を込めるとたわみます。所々に付いている傷も少し目立ってきたかなと感じます。

しかし、傷が付いてきてもラインの回収に全く影響もなく、トラブルが発生することもないので、長く使える安心感コスパ優秀なリールというのも納得です。

カルディアのボディ素材は上位機種と同じくZAION素材、ローター素材は下位機種のDS4より強度のあるDS5素材と、ダイワの小型スピニングリールのまさに中核に位置するリールですね!

ボールベアリング数

カルディアに搭載されているボールベアリング数は下位機種より1個多い6個です。その差1個のボールベアリングは、ラインローラー部に搭載されており、ボディ素材と同様にカルディアから上位機種にしか付いておりません。

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ラインローラー部にボールベアリングが1個あるだけで、ラインの巻き取りもスムーズになるため、糸ヨレなどのライントラブルを軽減する効果があります。

また、カルディアはボールベアリングを5個追加して合計11個まで拡張できるため、カスタマイズ性も高いのは嬉しいですね。

カスタマイズについても機会があれば記事にしてご紹介したいと思います。

巻き心地

巻き心地については、2年経ってもガタつくこともなく、耐久性は全く問題なしです。

巻き心地の感想としては、購入当時と現在とでは少し異なります。

  • カルディア購入当時:「めっちゃ軽くて巻きやすい!」とかなり感動
  • 上位機種を経験した現在:「ストレスを感じない普通の巻き心地」

私は同じ2000番でカルディアの上位機種にあたる19バリスティックを持っていますが、ギア比の使い分けで今でもカルディアを使用していますし、実際に釣りをしている時に巻き心地でストレスを感じるようなこともありません。

私がヘタレなだけかもしれませんが、魚を掛けてからキャッチするまでの間に「カルディアの回転初動が重い!」とか「巻き心地が普通!」など、そもそも思う余裕がありません。魚との駆け引きに夢中です(笑)

カルディアの巻き心地は、使っていたリールが下位機種・上位機種によって巻き心地の感想は変わってきますが、ミドルクラスのリールでは十分満足できる巻き心地です。

LTとは言っても・・・

LTコンセプトの軽いのにタフとは言っても、スプール衝撃に強いわけではありません。

リール自重の軽量化や飛距離向上のために、上位機種も含めてスプールは薄肉のアルミで作られています。

釣りの準備をしている最中に、手に持っていたリールをコンクリートの地面にうっかり落としてスプール私のメンタルガッツリと凹みました。

スプールに傷が付くと、キャスティング時にラインが凹みに引っかかり、その日は釣りができずにただ海を眺めただけで終了です。

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行きつけの釣具店に相談して、写真のように削って調整していただいたので、今でも現役で使えているのですが、スプールは衝撃に弱いので注意してくださいね。

私のメンタルはやられましたが、ボディとローターに異常は無く、巻き心地も問題ないタフさは確認できました(笑)

下位機種・上位機種との比較

下位機種・上位機種との比較についても見ていきましょう。

カタログや公式サイトなどで見比べて、リールの性能と予算に悩む時間もワクワクして楽しいですよね!

しかし、カタログや公式サイトのリールの説明があまりにもシンプルなため、細かい部分がわからないことも多いですよね。

ダイワの2000番の汎用スピニングリールで、18カルディアの下位機種・上位機種を比較して購入を検討されている方に、次の5つを比較してご紹介します。

  1. リール自重:170g
  2. ボディ素材:ZAION
  3. ローター素材:DS5
  4. ボールベアリング(追加可能)数:6(+5)
  5. 実売価格:約19,500円

上記は、ダイワ18カルディアLT2000S-XHのスペックです。カルディアから見て下位機種・上位機種を比較してお伝えします。

18フリームスLT2000S-XH

カルディアの下位機種にあたる18フリームスLT2000S-XHは、カルディアと同じく2018年にモデルチェンジしたリールです。

  1. リール自重:190g
  2. ボディ素材:DS5
  3. ローター素材:DS4
  4. ボールベアリング(追加可能)数:5(+3)
  5. 実売価格:約12,500円

ボディ・ローター素材はカルディアの1ランク下の素材が使われていますが、リール自重200gを切る軽さで、価格差は約6,000円です。

発売当時は「コスパ優秀」のカルディア「コスパ最強」のフリームスと、リール比較で盛り上がっていたのを覚えています。

実釣に必要な性能は兼ね備えていますが、カルディアとフリームスの2機種で悩まれているのであれば、間違いなくカルディアをおすすめします!

価格差6,000円の差で素材のランクが変わるのはもちろん、フリームスのリールの構造上、追加できるボールベアリングは、3つのみです。カスタマイズ後のボールベアリング総数8個のフリームスより、5つ追加して総数11個のカルディアの方が伸びしろを楽しめます。

フリームスも十分釣りを楽しめるコスパ最強のリールですが、もし、カルディアと本気で悩まれているのなら「カルディアを購入すれば良かった」と、後悔するかもしれません。

私も後悔してしまう1人なので、「迷ったら上位機種」を思い切って購入するようにしています。

19バリスティックLT2000SS-P

カルディアの上位機種、19バリスティックLT2000SS-Pは、巻き心地の違いがはっきりと体感できるレベルで変わります。

バリスティックを含めた上位機種になってくると、「毎日のご飯をより美味しく味わいたい」と高級炊飯器を購入するように「リールを巻く1つの工程も楽しみたい」と、釣りの楽しみをとことん追求する方向けのリールと感じます。

  1. リール自重:160g
  2. ボディ素材:ZAION
  3. ローター素材:ZAION
  4. ボールベアリング(追加可能)数:7(+4)
  5. 実売価格:約32,000円

カルディアと比較すると、追加後のボールベアリング数11個は同じですが、バリスティックからボディ・ローター素材がともにZAIONを採用しており、価格差約13,000円と大きく変わってきます。

しっとりとしたシルキーな巻き心地で「釣れなくても楽しい」レベルのバリスティックですが、ライトロックでテトラポットや停泊している船の下へ落とし込みの釣りを検討している方は注意が必要です。

単純に同じ2000番のリールだけで比較してしまうと、ソルト対応バリスティックの2000番のギア比はローギアのみで、落とし込みの釣りではパワー不足で根に潜られて負けてしまいます。

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写真のように、港の壁際にはびっしりと海藻があるため、ローギアのバリスティックでは、全力でハンドルを巻いても根魚に主導権を取られて何度も根に潜られました。

一方で、カルディアの2000番は、今回ご紹介のLT2000S-XHのハイギアと、LT2000Sのノーマルギア2つがあり、落とし込みの釣りでもパワー負けすることはありません。

落とし込みの釣りをするのならノーマルギア以上のギア比、バリスティックを検討するならLT2500SS-XHをおすすめします。

価格差の13,000円があれば、ロッドも購入できちゃいますね。しかし、19バリスティック以上の上位機種は、1度味わってしまうとクセになって抜け出せない危険なレベルです(笑)

19バリスティックについては、こちらの記事にて詳しく紹介しています。

www.tamnoblog.com

最後に

アンダー2万円で購入できるコスパ優秀なカルディアは、私のようにエントリーモデルからの買い替えを検討されている方はもちろん、これから釣りを始めてみたい方にもおすすめのリールです。

カタログから消えゆく機種もあるなか、2002年の登場からダイワのミドルクラスであり続けるカルディアは、長く愛されている1つのブランドと言っても過言ではありません。

これからリールの購入を検討されている方の参考材料の1つになれば幸いです。

「あえて言おう!18カルディアタフであると!」