こんにちは!たむです。
6月〜7月は魚の活性が高く、みなさんがTwitterなどのSNSにアップされる魚種も多様で、見ているだけでも楽しいです。アングラーも活性が高くなる熱い時期の到来ですね!
かくいう私も「今年こそはサクラマスを釣りたい!」と、初のサーフゲームに向けて必要道具を調べながら準備をしていくと、ルアーを使用する前に、一手間加えるだけで耐久性が向上し長持ちさせる方法があると知りました。
その一手間とは、ルアーのコーティング。
ルアー1つのお値段は、軽視できるほど安価では無いですし、中には限定カラーもあるため、コーティング作業1つで耐久性が向上して長持ちするのであれば是非ともやっておきたい一手間ですよね。
そこで今回は、ルアーのコーティングで1番簡単なウレタンコートのどぶ漬けについて、必要な道具と作業手順についてご紹介します。
コーティング作業前の注意点
ルアーのコーティング作業そのものは簡単なのですが、作業前に必ずチェックして頂きたい4つの注意点があります。
- 湿度の高い日は避ける:瓶中のコーティング剤が空気中の水分に反応して硬化、劣化していくため。
- ルアーが変色する:新品のルアーでも変色する場合があります。
- ニオイが強烈:シンナー臭のようなニオイが強いです。室内では十分な換気を!
- 火気厳禁:コーティング剤の瓶に記載されています。
ニオイが思っていた以上にキツかったので、室内で作業される方は、家族からのブーイングが無いように十分注意してくださいね。
コーティングに必要な道具
ルアーのコーティング作業に必要な道具は次の7つです。
- ウレタンコート
- ウレタンコートうすめ液
- プライヤー
- クリップ
- 乾燥ブース
- 新聞紙
- ティッシュペーパー
この他にもあれば便利なものもありますが、必要最低限の道具をご紹介しています。
もし、コーティングのためだけに道具をわざわざ購入するのなら、ルアーを1つでも多く購入したいですよね。
それでは、ルアーコーティングに必要な道具を順番に見ていきましょう!
1.ウレタンコート
アクセルのウレタンコートLR+200mlは、瓶の高さがあるため、ほとんどのルアーがすっぽりと浸かります。中蓋がある密閉容器です。
コーティングするルアーが少ないからといって少量のウレタンコートを購入すると、ルアー全体が浸からず、ムラが出来て余計な修正作業が増えてしまいます。
ウレタンコートを1度に全て使い切れないルアーの数でも、ルアー全体が浸かるウレタンコートLR+200mlをおすすめします。
少しでも硬化しないようにUVバリアフィルムも付いています。このような、ちょっとした気遣いは嬉しいですよね。
ウレタンコートを開封後は、保管環境が良くても半年から1年が限界らしいので、1度で使い切れない方は、高温多湿を避けて、なるべく涼しい場所での保管をお願いします。
私も1度に使い切るほどのルアーは所有していないので、半年後、1年後のウレタンコートの保管した状態を、この記事に追記していきたいと思います。
2.ウレタンコートうすめ液
ウレタンコートうすめ液は、劣化して硬化するウレタンコートの粘度調整に使用します。
1度に大量のルアーをコーティングして、ウレタンコートを使い切る方には不要と感じるうすめ液ですが、ミノーをコーティングされる方には是非とも用意していただきたいアイテムです。
詳細はミノーどぶ漬け時の注意点でご紹介しています。
ウレタンコートうすめ液は、使用量が少ないので100mlのサイズで十分です。
3.プライヤー
プライヤーは、ルアー購入時に付いているスプリットリングを外す際に使用します。
手でもスプリットリングは外せますが、フックで手をケガする恐れもあるため、プライヤーをおすすめします。魚の口に掛かったフックを外す時にも大活躍です!
写真のように、プライヤーの先端は鍵状になっているので、スプリットリングが楽に外せます。
4.クリップ
クリップを写真のようにS字フック状に加工、ルアーのアイ部分にセットして使用します。コーティングするルアーと同数を加工します。
加工したクリップは、どぶ漬けコーティングから乾燥ブースでルアーを吊るすまで使用する他にも、コーティングで目詰まりしてしまうアイ部分を、クリップで除去することも可能です。
5.乾燥ブース
ルアーを吊るして乾燥するブースは、100均で購入して作成しました。
段ボールを加工して作成しても良いのですが、これからもどぶ漬けコーティングで使用するのと、乾燥中にルアーの重量で崩れるのが心配だったので、100均乾燥ブースにしました。
天板300円、脚4つ400円、接続ジョイント4個入り100円の合計800円で作成できます。
使わない時は脚を外してコンパクトに収納できます。キャンプの時に簡易テーブルとして重宝しそうですね。
6.新聞紙またはキッチンペーパー
乾燥ブース下と作業スペースに新聞紙またはキッチンペーパーを敷きます。3枚重ねて敷くと安心です。
ルアーコーティング時に液ダレするウレタンは、接着剤のように固まって机に付着してしまいます。必ず新聞紙やキッチンペーパーなどで保護しましょう。
7.ティッシュペーパー
最後のティッシュペーパーは、ウレタンコートうすめ液に染み込ませて使用します。
この記事でご紹介する、コーティングに必要な道具はこれで全てです。
実はご紹介した7つの他にも、コーティングのムラを研磨して慣らす耐水ペーパーも用意していたのですが、ルアー全体をどぶ漬けするコーティング方法には必要ないです。
どぶ漬けコーティングをした結論から言いますと、ルアーを目視しても目立ったムラが無く、プラモデルなどで耐水ペーパーで研磨した経験が無い人は、せっかくコーティングしたウレタンを削ってしまうだけでなく、ルアーの塗装も削って台無しにする恐れがあるからです。
どぶ漬けコーティングの1番の目的は、ルアーの塗装を保護して耐久性を向上させることです。
耐水ペーパーで研磨しなくても十分綺麗に仕上がります。
スプリットリングを外して、クリップ、乾燥ブースなどの準備が出来たら、ルアーのどぶ漬け作業に入ります。
どぶ漬けコーティング
ルアーのどぶ漬けコーティングは、ウレタンコートにルアーをくぐらせて乾燥させるだけの簡単作業です。
しかし、どぶ漬けするウレタンコートは、空気中の水分に反応して硬化するため、下準備が何よりも重要です。
作業前の下準備
作業前の下準備は、次の通りです。
- 新聞紙を敷き、乾燥ブースの設置
- ルアーの向きを統一してクリップを付ける
1回目のどぶ漬け作業は、クリップは全てヘッド側に統一しております。ルアーによってクリップの位置を変えてしまうと、2回目以降のどぶ漬け作業でコーティングにムラが出来てしまいます。
どぶ漬け
ルアーを1つずつ瓶の中へどぶ漬けします。今回はルアーを5個コーティングしました。
ウレタンコートは、少しとろみのある液体なのでルアーをゆっくり沈めるイメージで漬けます。勢いよく沈めてしまうと、気泡が出来た状態でルアーに固着するため要注意です。
ルアーを沈めるだけでウレタンがまとわりつくので、時間を置かずにルアーを引き上げて大丈夫です。
液ダレは劣化の原因!
ウレタンコートからルアーを引き上げると、余分なウレタンが滴り落ちますが、瓶の中で液ダレを受けてしまうと硬化が早まり、劣化の原因となります。
1回目のどぶ漬け作業では、コーティングのムラが出来ないようにウレタンコートの横にティッシュを置いて液ダレが無くなるまで待っていましたが、この間にも瓶の中のウレタンコートが劣化していきます。
ルアー1個にあまりにも時間がかかるため、2回目のどぶ漬け作業では、ルアーを引き上げたらすぐに乾燥ブースに吊るしました。
ルアーが揺れないように慎重に乾燥ブースへ設置すれば、コーティングのムラは出来ずに時間の短縮に繋がります。
もし、コーティングのムラが気になる方は、ルアーを瓶から引き上げる都度、ウレタンコートにフタをして空気に触れないようにすることをおすすめします。
コーティング即効終了。
— たむ (@TuriTamHRF) 2020年6月16日
手早く作業しないと液体が固まるらしいから焦る(笑)
シンナー臭がメチャクチャするから家でやらなくて良かった😅
プラモデル用の接着剤のニオイするし、乾燥してから明日2度目のコーティング作業を考えると、プラモデルの塗装を思い出して、ガンプラ作りたくなる(笑) pic.twitter.com/lcS4edCD7f
何をするにも、初めての挑戦はドキドキしますよね(笑)
ミノーどぶ漬け時の注意点
ミノーをどぶ漬けされる方は、コーティングすることでルアーアクションが変わってしまうリップに要注意です。
ルアー乾燥後に、リップ部分のコーティングをデザインナイフなどで削って除去する方法もありますが、リップまで削らないように慎重に除去していくのは結構疲れちゃいますよね。
そのような面倒な作業を解決してくれるのが、ウレタンコートうすめ液です。
写真は2回目のコーティングですが、ルアーを乾燥ブースに吊るしてすぐに、ウレタンコートを湿らせたティッシュでリップのウレタンを拭き取るだけで綺麗に除去することが出来ます。
乾燥して硬化してしまうと、デザインナイフなどで削り取るしか無いのですが、コーティング直後にうすめ液でリップのウレタン除去はかなりおすすめです!
アイ部分の目詰まり除去
ルアーを乾燥して吊るすため、ウレタンがアイ部分に溜まって目詰まりします。
こちらもミノーのリップ部分と同じく、ウレタンコートうすめ液で除去することは可能ですが、どぶ漬け作業に時間がかかるため、乾燥後に除去します。
今回は、ルアーを吊るすクリップで除去してみました。こちらについては、クリップ除去だけでラインに影響が無いか実釣テスト後に改めてお伝えしたいと思います。
お持ちであればデザインナイフを推奨します。
どぶ漬け後のお手入れ
ルアーを乾燥ブースに吊るしたら、どぶ漬け後のウレタンコートのお手入れをしていきましょう。
まず最初に、ウレタンコート本体にウレタンコートうすめ液を入れます。
ウレタンコートうすめ液の量は、その日の湿度や作業時間によって異なりますが、今回は5分くらいの短時間作業だったので、うすめ液の赤いキャップ1杯分を入れてみました。
次に、うすめ液で湿らせたティッシュで、瓶の口周りと中蓋を清掃します。
どぶ漬け作業中にウレタンが瓶の口周りに付着していると、中蓋がくっついて開かなくなりますので、丁寧に拭き取ります。
最後に、フタをして瓶を軽く振ってウレタンコートとうすめ液を混合していくのですが、瓶の中の空気が膨張しているためか、中蓋がきちんと閉まらず浮き上がってしまいました。
何度やっても中蓋が浮いてくるので、不安を感じながらも外蓋をきっちり締めて対応してみました。翌日の2回目の作業も問題なく使えたので、1度開封すると起きる現象かもしれません。
ウレタンコートうすめ液の使用法については、注意書きどおりに、両手でしっかり持って軽く振り動かします。この工程を省略してウレタンコートが使えなくなるのは、あまりにも勿体ないですよね。
乾燥は12時間以上
乾燥時間は、室温25度・湿度50%で12時間以上が目安になります。作業した日の天候によって左右されるので、1日かけて乾燥させると安心です。
乾燥時間を早めるために、お風呂場などの湿度の高い場所やドライヤーで乾かすと、塗装面が白く濁ってしまう場合もありますので、焦らずじっくりと乾燥を待ちましょう。
ルアーを触って、硬くなっていれば乾燥終了です。ゴム質のような弾力性であればまだまだです。
どぶ漬け→乾燥を2回〜5回程度繰り返してコーティング完了です。
最後に
ルアーをウレタンコートでどぶ漬けコーティングは、少しずつルアーを買い揃えていく方には特におすすめです!
1度に大量のルアーを大人買いできないからこそ、1つ1つのルアーを長く大切に使いたいですよね。
みなさんのTwitterの写真に負けないように、私も強化したルアーで海サクラ釣ってきます!(笑)