PEラインとリーダーを結束するラインシステムは、ルアーフィッシングにおいて誰もが通る道と言っても過言ではありません。
異なる素材のライン同士の結び方は、びっくりするほど数が多く、初めて挑戦される方は「結束方法は何がいいのかわからない!」「覚えるのが難しい!」と頭を抱えてしまいますよね・・・。
いくら強いと定評のあるノットでも「綺麗に確実に締め込む」ことが出来なければ、弱いノットに早変わりです。
今回の記事では、手順が簡単で覚えやすく、50cmアップのアイナメを2匹連続でキャッチしてもビクともしなかった簡単ノット(フィッシャーマンズノット改良型)の結び方について紹介します。
簡単ノット(フィッシャーマンズノット改良型)の結び方
解説では、ダイワUVF HRF センサー8ブレイド+Si 200m 1号/17lbとヤマトヨテグスフロロショックリーダー4号16lbを使用しています。
PEラインとショックリーダーの太さはポンド数が同じくらいの強度がおすすめです。
まずはショックリーダーを右手に持って輪を作り、先端を2回巻きます。
2回巻いた状態です。フロロカーボンラインは硬いため、このように手を離しても大丈夫です。
次に、PEラインを15cmほどの長さで折り返し、ラインを2重にします。
先ほどのショックリーダーの輪の中にPEラインをくぐらせ、リーダーと同様に2回巻き付けます。
巻き付けた状態です。ここからショックリーダーの輪を結びますが、ここではラインがあまり動かない程度に軽く結びます。
結び目が少し横長になっています。ここで完全に締め込んでしまうとラインがスレて脆くなるため要注意です!
左手で結び目をつまみ、写真のような小さな輪をつくります。
ラインの交差しているところを、左手の親指の腹で押さえて、2重となったPEラインをショックリーダーの奥から手前に巻き付けていきます。
PEラインを15〜20回ほどスキマが無いように密に巻き付けていきます。
写真のようにスキマが出来てしまった場合、左手の中指で押し込んであげます。
PEラインはショックリーダーに対して垂直になるように巻き付けるとスキマが少なくなります。
今回は20回巻いてみました。
20回巻いた状態です。左手の親指の腹で押さえていた小さな輪の中に、PEラインの先端をくぐらせます。
ここから締め込み作業に入りますが、ラインが摩擦熱で磨耗しないように結び目と巻き付け部分を水か唾液で濡らします。
PEライン・PEライン先端・ショックリーダーの3点を同時に締め込みます。
しかし、3点を同時に締めるにはPEライン先端を口に咥えて引く必要があるため、難しい場合は、以下の流れで1点ずつ締め込みましょう
- PEライン先端に左手の人差し指を入れて、PEライン先端とショックリーダーを引っ張る
- PEライン本線とショックリーダーを引っ張る
- ショックリーダー先端とショックリーダー本線を引っ張る
締め込みが上手くいくと、巻き付けたPEラインがPEライン本線よりも色が濃くなります。
本線以外の余計な線をカットすると完成です!
他のラインシステムでも言えることですが、綺麗に確実に締め込むことが何よりも重要です。
ここで気になる結束強度ですが、20回程度巻き付けると結束強度はラインの8割程度と言われています。
結束強度については、ジギング魂さんの記事でわかりやすく解説されていますので参考にしてみてください。
結び目を小さくしたいならフィッシャーマンズノット
結束強度は簡単ノットに劣りますが、結び目を少しでも小さくしたい方は、簡単ノットのベースになっているフィッシャーマンズノットもおすすめです。
簡単ノットと比較すると、フィッシャーマンズノットはPEラインを重ねずに1本で巻きつけるだけで、あとの作業工程は同じです。
結び目は小さくなりましたが、フィッシャーマンズノットの結束強度はラインの4割程度などと言われています。
その事実を知らなかった私は、50cmアップのアイナメを釣り上げたこともあり、結束強度を知った時には「なん・・・だと・・・?!」と驚愕しました。
結束強度を重視するなら簡単ノット、結び目を小さくしたいならフィッシャーマンズノットと使い分けがおすすめです。
まとめ
最後に、簡単ノットの結び方のポイントをおさらいしましょう。
- ショックリーダーはPEラインがズレない程度に軽く結ぶ
- PEラインはスキマが無いように巻きつける
- ラインが摩擦熱で傷つかないように水か唾液で濡らしてから完全に締め込む
特に2番目のPEラインを巻き付けるだけの工程は釣り場でも組みやすいため、これからラインシステムに挑戦される方に特におすすめです。
得意とするノットが見つからず、ラインシステムに悩まれている方は是非試してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。